【書評】健康の結論
■ この本の嫌なところ
健康についての最新の知識や方法論が書かれているかと期待したが、
この本で書かれている健康は、「重病に対する予防」「重病と言われる病気の現状」に向いている。
どちらかといえば、私が欲していたのは、「現状の打破」「現状の改善」「健康面からの日常でできるパフォーマンスの改善」だったので、
「重病」とはちょっと方向性が違うな、とすぐに気が付いた。
健康の結論と言う題名から、以下の様なことが書かれていると想像してしまった。
・〜〜が健康に良いと言われているが、実はそうじゃないんだよ
・〜〜は健康に良いと言われているのはまさにその通り
・〜〜はやったら絶対ダメ
・〜〜は毎日しなさい
・〜〜は週2回程度、行うべき
・パフォーマンス改善には、XXXが良い、など。
上記の様な記載はない。
■ 要点
いいところ
・重病に関する現状の見解が見えてくる :課題と対策等
心臓疾患の突然死は、こうやって行けば将来的に減らせると言う見通しと実践をしてくれていると言う状況を伝えてくれる。
AEDの使い方を覚えて、周りの人を助ける努力をみんながした方が良いとのことだった。義務教育で必須科目にして、定期的に教えた方が良さそうだ。
AEDは、現在30万円ほどするとのこと。予防学として身につけるのも簡単ではないか。
・大腸がん予防についての見解
大腸ガン検診に行きなさい、定期的に、と言うことだった。
勝ち目があるはずの大腸がんの対処をしようと言う意味合い。
・脳卒中に対する見解
脳卒中で死ぬひとは減ったが、患者は増加しているとのこと。
予防策は、初期症状を見抜くこと。
脳卒中の治療法の今、等。
・歯周病を予防しよう
思っている以上に歯周病のヘルスケアを大事にしなさい。
健康面だけでなく、他人から見える評価としての側面も含めているためである。
歯周りをケアできない人は、何事もできない人と見られてしまう。
悪いところ
・タイトルとはかけ離れた内容を想像してしまう
前述しているが、パフォーマンスの改善を予想してしまった。
内容は大きく違い、重病の予防、現状などに終始している印象が強い。
自分に必要と思う内容かどうか、目次を見て判断して購入しよう。
私は、盲目的に、「ホリエモン」「落合陽一」の二人の登場で買ってしまった。
今は少し後悔している。
<<結論>>
ホリエモンが言う通り、将来の日本を良くするにはこういうことをした方がいいと言うことが並べられていた。
確かに、全て実施されれば、日本は良くなると思う。
が、これらは重病を減らす方法論であって、パフォーマンスの改善について書かれているものではないことを(何度目にもなるが)強調しておきたい。
帯にある、「超パフォーマンスで100年生きる戦略」は、本文中では
「100年生きる戦略」と等価に見えた。
「超パフォーマンス」に関する見解は私には目新しいことは無かった。