ブレインハック【最高のパフォーマンスを見つけ出し実践する】

書評が好きで、本が好き。 書評ブログを読むし、書いて見たりもする。 だが、同類と思える様な人には滅多に合わなくなってしまった。そう気づいてからは友人関係も疎遠になり、本当の自分と向き合える知り合いはいないのでは、と思う様になってしまった。 人生に悲観する事並に悲しい事だと思う。だが、人々はそんなに捨てたもんじゃ無い!ということを証明していくブログです。

【書評】最高の体調

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■ この本の嫌なところ

 

あまりにもまとまり過ぎている。

多分、筆者が書きたかったことは全て書けなかったんじゃないかと言う印象を受けた。

本中の言いたいことがわからないのではなく、整理され過ぎていて、

骨がある文章になっているが、必要な肉が無い箇所がある様に感じた。

おそらく、ページの都合、本体価格(税別1480円)の都合なのだろう。

2倍の値段を出しても、もっと充実した内容が見たかった。

 

実に惜しい。

 

■ 要点

いいところ

・目次だけを見ると、早く内容が見たくなる。 

 第二章 炎症と不安、第七章 死 については、見ておいた方がいい。

 

 ネタバレになるほど書くつもりは無いが、本書を開いて欲しい。

 特に、「第七章死 畏敬の念をもつと体内の炎症レベルが下がる」

 については、表題通りのこと(いや、私が思っているのはそれ以上の

 こと:奇跡レベルの理論)があると信じていて、

 それについて根拠のない自信があった。

 が、こう言うことだったか、とその奇跡レベルの理論の一部を、

理由として代わりに見つけてくれた様な気がした。

 

 簡単に言えば、ONE PIECE(ワンピース)の、「ヒルルクの桜」の話だ。

 「ヒルルクは、不治の病にかかったある男が「満開の桜」を見たことで病気が治った、と言った。」そういう話。

 これは漫画だったが、私は、そう言う現象が多少なりにも実際にあるんじゃないかと信じていた。その多少の裏付けを取れた、そう思わせてくれる内容だった。

 

 本書ではどんな内容が書かれているか、ワンピースの話と比較して、判断して欲しい。最も本書でグッときたのはこの内容だった。 

・腸について

 必読。

同様な内容は前々から言われてはいるが、あまり根拠らしい根拠が示されていなかったりする。私は、「この本では、研究や文献を元に記載されていることを筆者のルーチンワークから理解している」ので信頼性が高いと判断している。

 その上、とりあえずプロバイオティクスを増やせ!と言う趣旨を理解し、

色々試しているところであり、かつ、日毎に調子が良いことを実感でき始めている。

 体験についてを具体的に言えば、ここ10年程、

ひどい花粉症や、ホコリ等のアレルギーに悩まされていたが、症状がかなり減ってきた、と言う印象である。

アレルギー的な症状が6〜7割くらい減った様な実感がある。

 

寝ていて、寝返りをうつとくしゃみが出て、その後しばらく寝られないとか、

うつ伏せで横向きの顔のポジションで寝ようとすると、鼻水が垂れ下がってくる、

鼻がひどく痒い、等の症状が季節に限らず出て日常茶飯事だったが、

現在はこれらの症状がでることはほとんどなくなった。

 

何をしたか?

ヨーグルト、ガラクオリゴ糖、野菜・海藻類の摂取を増やす、くらいなもんだ。

ラクオリゴ糖については本書では触れていなかったと思うが、善玉菌を増やす、

と言う効果があるらしい。

 

この部分については、論理と私の実体験も多少は含めてオススメできる。

その他、具体的な手法については、本書を参照すべし。

 

・中身

 問題を提起し、実践ガイドでこうするべき、と言う記載のスタイル。

 時間がないなら、実践ガイドの箇所だけでも読め。読むべし。読んだ方がいいよ。

 ビジネス書の内容のうち、必要な箇所は2%程度と言われている。

 約300ページだから、そのうち6ページ程度だと言うこと。

 実践ガイドの部分は、全部では6ページ以上あるけど、

 遅くても5分で読めるだろう。

 そして重要なことはそこに書いてある。

 あとは前述の、「畏敬の念をもつ〜」の箇所は読んでもいいんじゃないか。

 

・エピローグから読むのもありじゃないかと思う。

 重要な箇所はここだよ、と言う費用対効果の高い方法について、

 筆者の考えが示されている。

 

悪いところ

・特にこれといって、目立った悪い箇所はないかも。

 少なくとも私にはそんなに見られなかった。

 強いて言えば、「マインドフルネス」について(実践方法を)もうちょっと

 言及して欲しかったが、それ専門の本ができてしまうくらいであることは私も

 理解しているし、内容については書くのが難しいのかもしれないとも思う。 

 注意深く明言を避けている様だった。この点については、他の本を参照するべき。

 

<<結論>>

 

この本の内容が疑わしいと思う人は、現代の健康系、パフォーマンスアップ、医学などの文献や論文に疎いと思われる。

健康本やパフォーマンスアップの本は後を絶たないが、

数年後には、あれは間違いだった!などの発表がある内容もあるが、

この本はそう言う怪しい内容は削ぎ落とされている様に見えた。

つまり、内容は怪しくない、信頼厚い。

 

「HEAD STRONG シリコンバレー式 頭が良くなる全技術」より、はるかに信頼できる。

 

「最高の体調」の筆者と同じでも、

「超ストレス解消法」の方が、私は好きだが、この本はこの本なりに必要とする読者がかなりいるはずだ。

 

この本を読んで最高の体調を手に入れよう!

 

 

<追記> 

・2018/8/22 

先日、胃の調子が悪くなってしまったと思い込み、医者に行った。

胃カメラの手配をさせられ、数日後、胃カメラと各種検査を実施した。

・結果、ピロリ菌が見つかってしまった。

その他の胃潰瘍や、ガン化した細胞等は見られないと言うことだったので、

まあ良しとしたが、

ピロリ菌は、胃ガンになる可能性の99%とも言われており、

「ピロリ?しまった!」と思った私は、ピロリ菌の除菌を申し出た。

 

・・

 

その時、手配される薬に驚愕した。

 

 

 

・「抗生物質2種類と除菌薬」

抗生物質がどれだけ良くないか、と言う話を本書で見ていた覚えがある。

本書で読んだ様に、腸内細菌を改善する方法を実施していたのに・・・

環境が壊れてしまう。

 

そこで改めて、本書を読み直した。

抗生物質で腸が荒れている時は、XXXやXXXが良い!

 

これだ!XXXは、本書を読んで知って欲しい。

早速、購入。

 

よかった、さすがパレオな男さん。ありがとう!

 

・付け足し

「自然」:デジタルの自然、観葉植物、公園、太陽、アウトドア

も効果があると知られている。

詳しくは本書を参照のこと。

 

・パレオな男さんにリンクを頂いておりました。

ありがたいことです。拙い記事へ、ありがとうございました!